御神楽岳(みかぐらだけ)「東百94」2023.6.17

本名神楽岳山頂より御神楽岳

共通情報

所在地:新潟県東蒲原郡阿賀町神谷乙

アクセス:会津側から本名トンネルに入る手前で左折(看板あり)、本名ダム脇から未舗装道で砂利道の林道が8km弱とやや長いですが特に問題なくたどり着けるでしょう。

・歩行ルート:登山口からのピストン 登山口⇒本名神楽岳⇒御神楽岳⇒本名神楽岳⇒登山口

登山道状態:山開きの直後で整備されている時期でしたが、険しい箇所が多く危険度が高いです。前半の川沿いでのトラバースが有名な様ですが、一番怖い箇所は本名神楽岳⇔御神楽岳間の切れ落ちた尾根道です。

・コースタイム:5.2時間

管理人タイム詳細:約5.2時間 7:00登山口発 – 8:20杉山ヶ崎 – 9:15山頂(本名神楽岳) – 9:50山頂(御神楽岳) – 10:20山頂(本名神楽)- 11:00杉山ヶ崎 – 12:15登山口着

注意ポイント

明確な危険ポイント有 <鎖場><岩場><痩せ尾根>

  • 本名神楽までは、八乙女の滝直後からの川沿いのトラバース避難小屋後の岩場が要注意個所です。トラバース個所は複数ありますが、一番険しい所ではなく鎖やロープの何もない所の方が危険です。
  • 御神楽岳まで向かい場合、最もリスクのある場所は本名神楽岳⇔御神楽岳間(上記2点より高リスク)になります。一見して安全そうにも見えますが、狭いトラバース気味の尾根道は足元の木々のすぐ脇が切れ落ちています。足を引っかけやすい道でもありますので、慎重さが必要です。刈払いが不十分な時期や悪天候時はまずやめておきましょう。
  • 体力的にも短くありませんので、難路である事を考慮して余裕を持って挑戦しましょう。

管理人感想

登山道の難度は東北百名山で一番!天候と時期はしっかり見計らいましょう

おおっときついぞ・・・また険しいぞ💦と登山道の変化が凄い

正直私では悪天候時は無理。ですが山頂からの展望は感動モノでした!

 東北百名山の残りも少なくなり、1泊以上かかる個所を除くと難度高めorアクセス難の山が残ってきて所で山開きで登山道状態が最高、との情報をヤマレコのレポで見つけて突撃しました!

 体力面でもなかなか疲れましたが、要注意ポイントでの緊張が一番堪えました。好天に恵まれたので助かりましたが、悪天候下だと諦めて引き返したかもしれません。変化に富んだ登山道で要注意個所も多い為、山歩きに慣れていない方は正直やめておきましょう。山頂からの展望は完璧で、危険個所も経験としては得難いものでしたが好条件がそろった上でも明確にリスクがあります。福島県の山としては本名神楽岳ですが、東北百名山地図帳に乗っている山は御神楽岳の方になり、その間がリスク大区間ですので、新潟県側から直接御神楽岳へ登る方が安全かもしれません。いつか挑戦してみたいですね。

山行写真集

登山口、明瞭で安心です。駐車地はそれほど広くありませんが手前の林道上にもスペースがあります。
やや湿っぽいですが、八乙女の滝までは安心登山道です。
天気が良くてテンションあがりますね~
八乙女の滝に到着、これは凄い!
天気補正も大きいですが、これだけでも見に来る価値があると思いますね。
そして滝直後からの急登&急降下の鎖場。狭くて急ですので慎重に。
そして有名なトラバースエリア。ロープが無ければ厳しい場所ですが、一番険しい場所から先のロープの無い箇所も要注意ポイントです!
小さな沢を渡って、、、
短いですが川沿い歩きになります。写真に入っていませんが、川を挟んで大きなスラブがあります。登山道の変化が凄い!
そして広めの沢を渡河します。かなり広く増水時は厳しいでしょう。
雪渓跡のトラバース部分も要注意。完全に溶けるか、雪渓かの方が通りやすいかも。
そして登りのとりつき点になります。ここから杉山ヶ崎までがキツイ急登です。
素晴らしい景色が見え始めますので、景色で元気を補充しながら行きましょう!
雪国らしい険しい山容が垣間見えます。
杉山ヶ崎に到着!かなり疲れましたので、ここで大休止しました。ここからも登りですが、景色が良くなりますのでこの先は気持ちよくいけますよ~
まだちょっと遠いですが、山頂らしき場所も見えます。
少しだけ平坦な楽ちん道ですが・・
不穏な登山道がはっきり見えますね、、あれを登るのか!
急登前に背後の景色でエネルギー充電!
山に登っている!感が素晴らしいです。
二か所目の要注意ポイント!岩場の急登りです。見た目よりは易しかったですが油断禁物です。
ここで背後を見れば、奥会津独り占め状態、絶景ナリ!
最後は鎖場になっています。登りよりも下りの方が注意が必要な場所です。
避難小屋到着。ここまでくれば本名神楽までは安心道でたどり着けます。
短い藪道を抜けると、、、
一気に視界が開けて御神楽岳を拝む事が出来ます。
そして本名神楽岳到着!最高の展望です。奥会津独り占めナリ(2回目)
御神楽岳に向かう登山道も明瞭で危険そうには見えませんが、これが大変、、
会津朝日岳と右奥は会津駒ヶ岳でしょうかね、毎度の如く同定できず、、
雪渓も緑に映えて綺麗ですね~
そしていよいよ御神楽岳に向かいます。見た目には大した事無さそうに見えますが、道のすぐ脇の草が生えている位置で切れ落ちています。要注意!足も引っかけやすいのでくれぐれも慎重に、、
御神楽岳手前のピークまで、緊張がする道が続きます。気を抜かない様に。
ピークを過ぎると湯沢の頭方面の絶壁を見る事が出来ます。あの上にも登山道があるようですが、、
そして御神楽岳に到着!山頂自体は木々があり、展望は手前の方が良いです。
遥か遠くに見える雪山は飯豊山でしょうね。
これ以上ない天候に感謝です。
本名神楽岳方面、山頂では気が付きませんでしたが本名神楽岳も良い絶壁(笑)
本名神楽岳に戻ります。帰りも油断せず、、、
天候が悪い時は本当に怖い道になると思います。ガスは特に危険でしょう。
奥の奥に見える高い山三連は越後三山かもしれませんね!
絶景が名残惜しいですが、下山します。杉山ヶ崎まで意外と遠いですね。
岩場は下山時こそ慎重に。ここも悪天候時は勘弁願いたい個所ですね。
安心な場所に下って来れたので、休憩がてら。天気が良いのでどこでも絵になります。
八乙女の滝周辺もなかなかの景勝地です。

以上