飯豊本山(いいでほんぜん)・北股岳(きたのまただけ)「東百57・58」、大日岳他、2021.8.13-8.24 [1日目/計3日]

本山小屋より飯豊本山山頂

共通情報

所在地:福島県喜多方市山都町一ノ木 ”飯豊山系が中心、日本百名山が一座”

アクセス:ナビ通りでたどり着く事ができますが、縦走の場合には行先に足を用意しておく必要があります。今回の登山口は良く使われていますが、厳密には正式ルートではありません

・歩行ルート:西ノ沢登山口から飯豊本山、北股岳を経由して飯豊山荘へ縦走(南から入って北に抜けた形)

・登山道状態:とても良く整備されており、道迷いのリスクはありませんが高鋒故の険しい箇所が複数あります。

・コースタイム:20.0時間(3日間合計)

管理人歩行時間:トータル時間:17.0時間(3日間合計)

  • 1日目:7.0時間 5:00小白沢登山口発 – 6:20山頂(横峰)- 7:00山頂(地蔵山)-7:40三国小屋 – 8:40山頂(種蒔山)-9:00切合小屋 – 9:40山頂(草履塚)- 11:00山頂(飯豊山)- 11:20山頂(駒形山)-11:50山頂(御西岳)-12:00御西小屋 [山小屋泊]
  • 2日目:6.5時間 4:30御西小屋発 – 5:30山頂(大日岳)-6:30御西小屋 -8:30山頂(烏帽子岳)-9:30山頂(梅花皮岳)-9:20梅花皮山荘- 10:00山頂(北股岳)-10:50山頂(門内岳)-11:00門内小屋 [山小屋泊]
  • 3日目:3.5時間

注意ポイント

危険ポイント有 <岩場> <熊> <1泊以上>

歩行距離・時間が非常に長い

  • どんなコースを選んでも兎に角体力が必要で、一泊以上が必要です。知名度が高く、間違いなく名峰なのですが長距離・長時間の山行に慣れてからの挑戦を強くおススメします。日帰りも一応可能な様ですが、まず熟練者向けでしょう。
  • 道は明瞭ですので、道迷いの心配は少ないと言えます。分岐は複数ありますので、都度の位置確認は必要です。
  • 食料と飲料の準備は万全を期して準備しましょう。各山小屋ではシーズン中小屋番さんが常駐されていますが、訪れる人も多いので当てにはしない様に。特に水場が枯れている事もありますので、小屋に到着した際には話を聞いておきましょう。(管理人の挑戦時には、門内小屋で水場が枯れてしまっており、飲料も全て売り切れという状態でした。手前の梅花皮山荘の小屋番さんに教えて貰い、途中で多めに補給しました)
  • 距離は離れていましたが、実際に熊に遭遇しています。同じ小屋に泊まられた方も目撃情報を話されていました。人が多い山域と油断せず、対策が必要です。
  • 場所により虫が多い為、虫よけをおススメします。大日岳の登りが特に虫が多くストレスを感じました。
  • 岩場は、気を付けるしかありませんが今回のルート中では剣ヶ峰は特に注意が必要です。濡れていたり、風が強い時は恐怖を感じるレベルですので、登山日(天候)選びは特に重要です。

管理人感想

朝日連峰と並ぶ双璧、最高の山歩き間違いなし!ただし準備と余力には念には念を。

たか
たか

たか、遂にやりました!というレベルの達成感でした。

ここに登るために体力をつけてきたので、、

語彙が乏しいので、あれですが・・・最高です!

 東北百名山の制覇を考え始めた時から、最難関と認識していました。一泊二日以上の工程と長い歩行距離、そのための荷物の準備等々。1年前くらいから意識をして、登るために体重を減らして(笑)色んな山に登って体力をつけて、準備をしてからの挑戦でした。単独で2泊は初で、ここまで準備をしたのも初めての経験です。

 ついに登れました、やったー!という感じです。山行自体は素晴らしい所を上げれば切りが無いですが、楽しむのには体力が必要なのは間違い無いので、誰でもおススメは難しいのが正直な所です(クタクタ疲労困憊だと楽しめませんので)。ここに登る事を目標として、頑張る過程も楽しかったのでおススメします。朝日連峰とどちらかと言われると悩みますが(笑)、東北百名山としては最終目標に設定してはいかがでしょうか😆。逆に登れる方は、他の東北百名山は通常ルートであれば体力面ではまず大丈夫なので、後は時期・天気を見ていくだけですよ!

山行写真集(1日目)

西ノ沢登山口、ここから登る記録が沢山ありますが書かれている通り緊急避難路でメインルート扱いではありません。駐車地は道路をもう少し先に行った先にあります。
短い車道の終点から本格的な登山道に入ります。
登山道は良く整備されており明瞭で安心です。

・歩きやすいですが、横峰までは淡々と登りなので頑張りましょう。急登ではない、位の傾斜です。2、枚目は水場への分岐点になります。

歩きやすいですが、横峰までは淡々と登りなので頑張りましょう。急登ではない、位の傾斜です。
水場への分岐点、ちょっと下った先が水場だと思います。
だんだんと高度が上がった良い雰囲気になってきました。
時折景色が見えて、元気を補充出来ます。向かう方向に見えるのは地蔵山?背後遠くは磐梯山でしょうかね。
メインルートと合流!登ってくると気になりませんが、メイン側から見るとあまり入ろうと思わない位の分岐ですね。表示も無くなってしまっています。避難路なので、仕方ない所ですが。
ここの道に入るの??という感じです。
登りが続きますが、だいぶ傾斜が緩くなり楽になりました。
水場を経由せず(地蔵山を巻かずに)地蔵山に直接登るルートが地図上にありますが、藪化が進んで不明瞭でしたので大人しく地蔵山西分岐経由を選択しました。
木々の間から巻岩山・疣岩山・三国岳方面の素晴らしい景色が見える様になりました。テンション上がりますね!
水場に到着!飲料用のカップが置かれており助かります。水量はたっぷりに見えました。
そして、地蔵山分岐に到着。順調にこれましたので、地蔵山に立ち寄る事にします。
地蔵山方面は登る人が少ない感じでやや草木が伸びていました。明瞭で通行には全く問題ありません。
小屋跡?の様な広場に出ました。ここが先程の南からのルート分岐地点の様ですが、完全に藪ですね。
これは無理です。
そして振り返ると三国岳と三国小屋が正面に見えました。登るのが大変なのが一目に分かりますが、楽しそう!

・地蔵山は山名表示を見つけられませんでした。小さなお地蔵さんがいらっしゃいましたので、この辺が山頂という事で(笑)

地蔵山は山名表示を見つけられませんでした。
小さなお地蔵さんがいらっしゃいましたので、この辺が山頂という事で😄
そして分岐まで登って三国岳を目指します。登り始めまでは緩やかな楽な道行きです。この辺りでだいぶすれ違う人が増えてきました。前日から登られている方々ですね。
そしていよいよ最初の難関剣ヶ峰を経由して、三国岳への登りに入ります。
徐々に岩場が増えてきますので、慎重にいきましょう。
三国小屋まではまだ距離があります。頑張って行きましょう!
剣ヶ峰に到着!ここから先はさらに険しく狭くなりますのでより慎重に。景色も素晴らしいですが、天気がイマイチです。
もう少し晴れて欲しいですね~
一番険しい箇所になります。通行可能な場所が狭く、鎖場もありますので一歩一歩確実に。すれ違いにも気を遣いましょう。無理せず譲っていきましょう。
見た目程恐ろしくは無いですが、なかなかの難所です。
道幅が狭いので油断禁物です。
途中に水場への分岐点がありますが、水場はやや下った位置にあるようです。立ち寄らずに進みます。
こういう看板は嬉しいですよね!ここまで来ると、険しい所は過ぎており小屋まですぐです。
三国小屋に到着!人が多かったので、小屋の写真は撮りませんでした。残念ながらここから小雨になりましたので、カッパを着用。飯豊本山方面が見える様になってきました。
薄暗くなってきて、微妙な雰囲気です。
ここから種蒔山を経由して切合小屋に向かいます。稜線歩きをイメージしており、あまり警戒していませんでしたが天候もあってか切合小屋までが結構体力が必要な道でした。
道自体がトラバース気味で歩きにくく、アップダウンも多いです。振り返って三国小屋を撮影っと。
途中に梯子と鎖のある岩場登りポイントがあります。この一か所だけですが、登り難いので通る場所は良く考えましょう。
七森に到着。まだまだ先が長いですね。気持ち的には一番疲れていたかもしれません。
小さなアップダウンとトラバースが体力と気力を奪います。天候要素も大きいとは思いますが、、
足取りが重い事(泣)
そして短いながら、岩場の通過もあり油断できません。
岩場を過ぎて少しで唐突に道が楽になり、種蒔山に到着!別の山に来たかな?位の変わり様です😆
いきなり遊歩道になった位の変わりようです!
種蒔山からは分岐を経て切合小屋に。急に楽勝モード(笑)、登山道と天気は大切ですね・・・
テント場からは大日岳、小屋付近からは草履塚と本山小屋が見えました!小屋前で大休止をして、登山再開です。
切合小屋はかなり大規模ですね。
さあ山頂を目指してGO!
本山を差し置いて(笑)大日岳が圧倒的な存在感を放ちます。カッコイイですね~、天候も回復傾向で元気いっぱいです。

・やや登りがきつくなってきますが、、、

頑張って草履塚に到着!
本山小屋に飯豊本山、大日岳と素晴らしい展望です。
大日岳の存在感が圧倒的!
ここから御秘所に一旦下ってから、本山小屋を目指します。結構なアップダウンですが、頑張って行きましょう。
姥権現に到着。
御秘所を通過します。剣ヶ峰程の怖さはありませんが、疲れていますので慎重さを忘れずにいきましょう。
極端に切れ落ちてはいませんが、道幅は狭いです。
振り返って草履塚、結構な高度がありますね。本山からのピストンもなかなか大変そうです。
そして一日目最後の大きな登り、御前坂に入ります。危険な個所はありませんが、淡々と長い登りが続きます。完全に回復した景色から元気をもらいながら頑張ります。
淡々、淡々です。
絶景からエネルギーを貰いつつ、、
疲れてきますが、気分は⤴⤴
息が切れた頃に視界がさっと開けて、本山小屋とテント場が見えました!ここまでくれば、飯豊本山にはたどり着けそうな気がしてきます😅
小屋前に可愛い飯豊竜胆の説明書きがありました。開いていないので良く違いが分かりませんが、、
本山小屋も立派な建物でした。小屋付近でご飯を食べて、大休止です。周囲からの眺めは素晴らしく、高い所に来た感をひしひしと感じられます。
天上にきました!といった雰囲気です。
そしていよいよ飯豊本山に向かいます。道は緩やかで、安心道です。
360度絶景ナリ~
そして本山手前位から、背後にスゴイ山並みが見えてきましたが、あれは・・? ※明日登る北股岳でした
そして山頂到着!やりました😆 いつか登れるかなぁとここ数年目指していた目標を達成出来て最高の気分です。
北股岳、遠いですね、、、
ここから今夜の宿である御西小屋に向かいます。ここから先険しい所が無く、安心ルートです。距離はしっかりありますので、景色を撮りながらゆっくりと。
穏やかですが、そろそろ足の疲れが明確に出始めました、、
来た方向を何度か振り返って、、
多分駒形山、標識が完全に見えなくなっていました。
疲れが出て、歩みが遅くなっていました。。まだまだ距離があります。
とはいえ気持ちの良い道行きに変わりはありません!
御西岳?に到着。山頂そのものは離れているのでしょうか?不明瞭でちょっと分かりませんでした。
そして御西小屋に到着!流石に疲れましたね。この時期小屋番さんが常駐で、優しく対応してくれました。小屋内がいっぱいならテントも考えましたが、この日はそれほどでもなく快適でした。
水場は結構離れており、少し下る必要があります。水量に余裕がありましたので、補給はせずに休憩一筋(笑)にしました。
本山は見えませんが、大日岳真正面という素晴らしいロケーションです。夕日が綺麗で、皆で見とれていました。明日の北股岳方面も素晴らしい眺めです。遠くを見れば、喜多方の町並みも見えますね。
真っ赤な夕日は久々に見た気がしますね。
遠くに北股岳!
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微かに喜多方の町並みも見えました。

二日目に続く