【最重要】山登り初心者向け「安心安全」「楽しさ」「休日活用」を両立させる”登る山の決め方”【発想の転換】

 こんにちは!ゆっくり山登りで現在600座~・生涯1000座を目指しています、たかです。これまでの登山経験を元に少しでも皆様のより楽しい登山ライフに貢献できるよう、少しずつ情報発信していきます。

 初回の今回は基本ながら最重要、”登る山の決め方”についてお伝えします。

 ここ最近で山登りを始めた方や山登りのこれから始めようという方々はもちろん、ある程度経験のある方でも意外と盲点かもしれません。あくまでものの考え方ですので、何も準備する事なくすぐに役立てる事が出来ます!気楽に流し読みして頂ければ幸いです。

 具体的には以下の様な”登山あるある”な悩み&疑問に役立ちます。

こんな悩みに役立ちます!
  • 休日が限られていて、天気の具合が合わずなかなか山登りへの一歩を踏み出せない
  • 楽しみにだった山なのに、天気が微妙でひたすらしんどいだけだった
  • 天候が悪い時は途中で引き返せって言うけれど、判断基準がわからない
  • 悪天候時に決行か中止かで仲間内で意見が割れて、微妙な空気に・・

アウトドア共通のあるある“天気”という不確定要素。ここが一番のポイントです。

結論:「天気の良い山」を選んで登る

小鹿さん
小鹿さん

いや、何言ってんねん・・。天気は制御できないやんか!

決まった休み(&計画)で晴れないから、困ってるんだが💢💢

天気を読めと言われても、そんな簡単に出来るかいな。

たか
たか

ごもっともなお叱りでございます💦私も全くできません。

     ・・・が実は登る山いつでもは選べますよね。

 そう、実は目的地(登る山)だけは日帰りであれば朝の出発まで(何なら登る直前まで)選べるのです!当たり前の事なのですが、この事を忘れてしまわない事が超重要。

 「リスクに備えて、事前にしっかり準備して計画を練って、完璧な行動計画で、、」

・・満点な心構えなのですが、前もって準備(特に宿泊先の確保等)をすればするほど行先は自然と前提条件になってしまいがち。更に”花”・”紅葉”といった「今しかない(と思っている)」時期の制約、とどめは”家族旅行””めったに会えない友人と一緒”等の人間関係の感情まで加われば、頭の中は決行/中止の二択で一杯に・・・

小鹿さん
小鹿さん

調べ尽くした万全な計画に問題なんてある??

準備もせず適当に山登りはアカンでしょ!!

たか
たか

適当ももちろん駄目ですよ。準備はとっても大切です😄

ただ選択肢が減っている状態もとっても危険なんです・・

メリットとデメリットと合わせてその辺も解説していきますね。

ポイント
  • 実は行き先は直前まで選択に自由度あり
  • 準備やタイミング、同行者によって選択肢が頭から消えがち・・

“「天気の良い山」を選んで登る” メリット選!

いつもこんな景色で楽しみたいですよね! ※三倉山の尾根道より那須連峰

メリット1:休日を有効活用! 好天で安全&景色も期待できる

小鹿さん
小鹿さん

せっかくの休日なのに、行きたかった山が雨模様😥

また部屋に引きこもりやな、、

たか
たか

悪天候で決行しなかったのは、偉い!

けど引きこもらなくても・・😅

ほら、別のエリアは一帯晴れ予報ですよ

 

 日本全国が大荒れ雨模様なら仕方なしですが、元々の予定から別エリアを見れば全域晴れ!なんてこともざらにあります。予定変更が出来れば、貴重な休日を引き籠る事無く最高の天気の中で楽しく山歩きが出来ますね。目的地の近場に拘らず、大きく行先を変える事も考えましょう。

ポイント
  • 休日を有効活用でき、シンプルに遊びに行ける頻度が増やせる
  • 当然天気に恵まれるので、安全&満足度も高い

メリット2:色々な判断を避けられ、ハードルも下がる!

小鹿さん
小鹿さん

意外と晴れるかもしれないし、現地で判断でも良いやん??

天気が悪かったらやめれば良いんだし。。

せっかくの計画したのに、活用しないと勿体ないよ!

たか
たか

実に難しいポイントが3つお揃いで。。

その”判断(決断)”、本当に出来ますか?

3つのケースを整理して考えてみましょう。

 心の中でほんのちょっとだけ考えてみてください😄

  1. どの程度の天気なら”悪い”と判断(決断)しますか?
  2. 誰がその場で判断(決断)をしますか?
  3. 決行する前提で判断が偏らない自信はありますか?

 1.は経験豊富な方で天気が読めれば可能だと思いますが、一般の方には中々困難。(たかも出来ません😅)2.はきちんとした登山パーティーなら心配ないですが、友人・家族だと決めにくいです。3.は一番厄介で”悪かったら”という考えの時点で、頭は行く方向に偏っていますし、目的地まで時間と労力をかけた後だと”せっかく来たから” “勿体ない”まで加わって。。とあらたまって考えると実に難しい事が分かります。

 最初から”天気が良い山”に向かうだけで1や3は不要に出来ますし、2についても前日夜や当日朝に気持ちの余裕をもって皆で決められるのです。

ポイント
  • 現地でのその場判断は難易度高!リスク高めの判断をしがち
  • コスト・感情等が重なる程、判断の難易度はどんどんUP
  • 現地判断自体をしない事で、余裕のある判断ができる

 悪天候を要因とする遭難事故をニュースで聞くと「なんでこんな天気で行くの??」と思いがちですが、それは第3者として冷静に見ているからと言えますね。

メリット3:計画変更の抵抗が無くなり、”プランB”が自然にできる

小鹿さん
小鹿さん

ノリで変更も危ないんやったら、複数計画するん・・?

準備が大変だし、実際に計画変更となるとタイムスケジュール

通りに事が運ぶか心配や、、、

たか
たか

そこが正に一番のハードルですね😅

それでも実践して行けば抵抗は減りますし

計画変更が出来る事は非常に重要なスキルですよ!

 予定時間をカチッと決めた別計画をもう1個作るとなると、確かに大変です。また性格的にも計画通りのスケジュールで事が進まないと嫌!という方もいらっしゃると思います。対策としては、ざっくりと”1つの計画のレベル(完成度)を下げて”でも別計画(ブランB)を作る、”皆の安全上、仕方ない!””天気が悪い!”と他責化してしまって計画変更する。のがおススメです。具体的方法は次の投稿で説明予定ですが、慣れてしまえばこちらの物😆 “その時の状況に合わせて柔軟に計画変更できる”という(山登りに限らない)最重要スキルが身に着きます。

ポイント
  • 計画レベルを落としてでもプランBを用意する
  • 他責化してでも計画変更の実経験を積んで慣れる
  • “状況に合わせて計画変更が決断出来る”最重要スキルが身に着く

まとめ:”天気が良い”事が一番の優先事項

ほぼ同じ場所ですが、当然右の方が安全楽しいワケで。 ※以東岳(山形県)道中

 山登りTips第1回という事で、登る山の選び方についてたか流の考え方を解説しました。こんな事は常識!な方も多いかと思いますが、”何となくの感覚”だけだった方は本稿を通じて自分なり考え方を整理して貰えれば嬉しいです。

 長々でしたので、最後にまとめておきましょう。

今回のまとめ
  • 休日や天気は制御できなくても、行き先はいつも自分に選択肢がある
  • 現地に行ってから判断は想像する以上に難しい
  • プランBを作る事で状況に合わせた計画変更スキルを身につけよう

 次回より具体的な方法を掘り下げて行きますので、お楽しみに。

 好天を狙って安全で皆様楽しい山行を。山は逃げませんよ

※高下岳(岩手県)より初夏の和賀岳(秋田/岩手県)